2017年05月04日

ダメージ

傷というと、やはりマイナスイメージがつきまとう。
でも傷が全くないものに愛着が湧くかというとそれは疑問。
自分は子供の頃から傷が大好きだった。まずは体の傷に目覚めた。ほとんど外で這いずり廻っていた子供時代から怪我をするとどんな傷が残るのかが楽しみだった。何故か顔が傷だらけの幼なじみのUを羨ましかったりした。
そして今も変わらず傷というものが大好き。

前回の釣りはバリカンズ所属の大阪人TANIMAの大谷君と。

泉州最後の秘境と巷で呼ばれる里山の奥の奥地の野池へLETS GO。
生い茂る原生の木々を車で掻き分け、山道を遮る落石をどけて、どんどん進む。
陥没に落盤、そして崖崩れ。
天然のやりたい放題にひるむことなく、且つ慎重にどんどん進む。
昭和30年代には既に存在した林道。もはや自然と人間のせめぎ合いの末路。
ヒヤヒヤを何度も味わい遂に水面が目に入る。人里離れた水面はとても神秘的で気高い。
水面鑑賞者の楽しみの一つ。
ボートを下ろすには、さらに進んだバックウォータ−まで行かねばならない。
そしてここからが本当の難関である激烈悪路。4WD不可欠のまさに廃道。
先頭に見張りを置いて難関を2つばかり無事突破した。が、直後、目の前に「絶望」が立ちはだかった。
通行止めと言わんばかりの大きな落石。到底、大人二人ではどうしようもないほどの石。
だが水面を目の当たりにした釣り人二人は冷静な判断ができないもの。
「せーの、せーの」と山奥に響かせるも、当然びくともするはずがない。
途方に暮れた末....あきらめる。消沈。

後日、車をまじまじ見るとその時ついた傷が多数。
それを見ていい釣りだったとしみじみ思う。
実際そこでは一投もできなかったが、釣りに出向いたのだからそれは釣りでしかない。
ノーフィッシュで心に傷、オマケに車も傷だらけ。
堪らない野外活動。

故 林房雄氏の名言「釣師は心に傷があるから釣りに行く、しかし彼はそれを知らないでいる。」とはよく言ったもの。
アンサーを書くとしたら「釣り師は心の傷を求めて釣りに行く、しかも彼はそれを心得ている。」
posted by ns at 16:28| 日記 | 更新情報をチェックする